ドコサヘキサエン酸、毎日飲んでます。

文字数 1,066文字

ウチの母は、見た映画をよく忘れる。
見初めて十分か二十分くらい経って、これ見たことあるなぁ。。。と思い出すそうだ。
それはどんなに面白かった映画でもらしく、二十分くらいで思い出しても「面白いし、まぁいいか」と最後まで見るのだ。
ワタシも記憶力はそうよくないけど、さすがに一回見た映画を忘れるとかない。
とくに面白かったなら尚更だ。
先日、YouTubeでどっかの映画配給会社(放映権を持ってるだけの会社だと思う)が、映画を丸々一本配信しているのを見つけた。
暇だったし、寝るまでには時間もあるし、と思って見始めた。
映画は爆破事故に巻き込まれて、男が大火傷を負うシーンから始まる。
男はどうやら過去へタイムスリップを繰り返しながら大きな事件を未然に食い止めたりする、政府の関係者の様だ。
新しい顔になった男は、ニューヨークのバーで働いていた。
ニューヨークの街では爆弾魔による卑劣な犯行で、多くの犠牲者が出ていた。男の次のターゲットはその爆弾魔だ。
バーに一人の男がやってくる。
随分くたびれた様子だ。
バーテンダーは客に何があったのかを尋ねるが、客は話したがらない。
そこでバーテンダーは、面白い話だったら、酒瓶を一本あげると、客に告げた。
客は戸惑いつつも、口を開いた。
客の口から語られたのは、ある一人の人間の数奇ない運命だった。
これが冒頭十分か十五分くらいのストーリーだ。
これ以上はネタバレになるので、書かないけど、ワタシはこの映画を残り二十分くらいまで見たところで、あら。。。これ。。。このあと、男があそこに行って、そこでアレしてコレしてこうなって。。。。と、そこから先のストーリーが、まるで一回見たことあるんか。と言いたくなる様な鮮明さで、脳裏に映し出されたのだ。
男が最後どうなるか、どんなアングルでどんな色かまでもが、まるで手に取るようにわかるではないか。。。。
しかもワタシの頭に浮かんだ通りの展開になるではないか。
デジャブ。。。。いや、予知能力。
まさに、そう、これは予知能力だよ、そうに決まってる。。。。
母のことを散々
「一回見た映画忘れるとか、マジありえねぇしぃ」
とか言ってたのに、自分は冒頭二十分どころか、終盤、あと二十分で終わるとこまで気付きもしなかったなんて。。。
あまりの恐ろしさにワタシは気を失い、気付くと朝であった。
一昨日の話だ。
恐ろしい。とにかく恐ろしい。
因みに映画はイーサン・ホーク主演の
「プリでスティネイション」だ。
多分まだ無料公開されてると思います。
気になる人はどうぞ。
ワタシは多分、もう二度と忘れないと思う。多分。わからんけど。
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