楳図かずお大美術展に行って来た。

文字数 900文字

楳図かずおは、86歳だそうだ。
それなのに、この展覧会の為に101枚もの新作カラー漫画(?)を描き下ろしたと言うのが凄い。

これは写真撮っていいっていうタペストリー。
そもそもは三枚に分けて描いてあった。
ヒエロニムス・ボスみたいだ。知らんけど。
おおよそ86歳が描いたと思えない程、パワフルでカラフルで斬新な絵ばかりだった。
14歳の連載中に、編集担当の人から「手はこうやって描くんです!」と、手の絵を描いて見せられた時に、漫画家を辞めようと思ったらしい。
褒められるより、貶されることが多かったけど、14歳の完結まで未完の作品は一本もなかったと新聞の記事に書いてあったのがツイートされてた。
19歳でプロデビューして、何十年もそれで食べてる漫画家に、そんな事を言う編集者がいることにびっくりした。
それから漫画は描いてなかったそうだ。
なので新作漫画は随分久しぶりだ。
プロを潰すのすら簡単なのだ。
素人作家を潰すのはもっと簡単だ。
面白くなかったって「おもんない」だとか「こう書いた方がいい」とか「なぜこういうモノばかり書くんだ」とかいう余計なお世話は焼かない方が、皆(作者とそのファン)のためなので辞めて貰えんか?と一読者としては思う。
年齢を重ねると、なんか角が取れてとんがった部分がなくなっていく人も多いけど、楳図かずおはとんがり度合いが昔から全然変わらない。
そういうトンガリを維持したまんまのところも、ほんとに尊敬する。
展示されている新作漫画は「わたしは慎吾」にリンクしているので「わたしは慎吾」を読んだ人は行って損はない気がする。
後々本が出るかも知れないけど、出なかったら絶対後悔しそうだ。
なのでワタシは後悔しない様に「赤ん坊少女」のシャレオツな手拭いを買ってしまった。

タマミの顔がめちゃめちゃ怖いが、額に入れてシャレオツに飾ろうと思う。
若いアーティストとコラボした作品とかもあって、キュレーターの人がいい仕事をした。という感じの展覧会でした。はい。
大阪では阿倍野ハルカスで11月16日(だった様な気がするけど間違ってたらダメなので自分で調べてください)までやってるらしいので、気になる人は行くといいと思います。
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