サバイバルだ。

文字数 1,371文字

ワタシはPlayStationのPS plusというサービスに加入している。
毎月800円ちょっとで(年払いにしてるので、実際は6000円ちょっとだ)、オンラインストレージの利用と、毎月無料でゲームが二、三本ダウンロード出来るサービスだ。
これに加入してるからかどうかは分からないけど、今年一年間、どれぐらいゲームをしてたかというのを教えてくれる。
それによると、今年は939時間、174日もゲームをしてたということがわかった。
甥っ子がウチに来てゲームをやってた日もあるので、全部が自分じゃないとは言え、一年の半分以上をゲームに割いてたのかと思うと、なんともしょっぱい気分になる。
書を捨てよ、町へ出よう
じゃないけど、ゲーム機を捨てて、外に出た方がいいんじゃなかろうか?という気になった。
因みに寺山修司の本は読んだけど、全然内容を覚えてない。
ワタシは誰かが書いた本から何かを学んだりしない、アホだからだ。
だいたい、「へぇ〜」で終わる。
そして感想は、面白かったかつまらなかったかのどっちかだ。
あんまり他人に共感しないのは、もしかすると人間的に欠陥があるからかも知れない。。。というのが最近の悩みだ。
これは無職だったので当然だけど、去年より30%もゲームをしてた時間が増えていた。
28本のゲームで遊んで、そのうち最も長くプレイしたのは「Horizon Forbidden West」というゲームだった。
簡単に言うと、機械の生き物(?)がウロつく世界を旅しながら、謎を解き明かすというアクションアドベンチャーゲームだ。
ウチの父はよく言っていた。
ゲームなんか決まった結末に向かって、決まった道を進むだけだから全然面白くない。
と。
そんなこと言い出したら映画も小説も全部そうなる。
父が言いたかったことは、おそらく、ゲームより無人島とかに行って、サバイバルナイフ一本でどう生きていくかを考える方が面白いだろ。
ということなのだ。
そういう無茶苦茶なことを言い出す人で、野生に帰りたがっていた。
大阪市内生まれなのに。
前世はアマゾン川流域に暮らす部族かなんかだったんだろう。知らんけど。
ウチの父は、すげー辺境の地に家を建てて暮らす一家が、ピューマとかグリズリーと闘いながらワイルドに生きていくという昔のシリーズ映画が好きだった。
どんな映画やねんっていう感じだけど。
南の島のフローネとか大草原の小さな家の、ワイルド版と思ってもらったらいい。
ウチの母が田舎暮らし否定派なので、そうはならなかったが、放っておいたら父はリアルゴローになっていたはずだ。北の国からの。
そんな父に苦言を呈されたワタシは、当時は子供であった為、言い返すことが出来ずにいたが、今なら言い返すことが出来る。
ワタシはサバイバルナイフ一本で無人島で生きていく自信もないし、ピューマとかグリズリーに襲われたら一瞬で死ぬ自信がある。そして何より、リアルでゴローにはなりたくない。だが、しかし、ゲームの中ならピューマやグリズリーより強くてデカい巨像やら、巨人やら、ロボットを倒せる。そして、敵を倒すためには、その辺に落ちてる素材を集めてお金に変えたり、強い武器や防具を買ったり作ったりしなきゃいけないのだ。
ゲームはサバイバルよ、お父さん。
という具合に。
来年はゲームをする時間が今年より増えないことを心より願っている。

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