心の?拠り所っていうの?大事だよね。

文字数 626文字

ウチの母というのは、数年に一回くらい占いにハマる。
なんか思い悩むことでもあるんだろうか?よくわからんが、数年に一回とにかくどこで見つけてきたんです?という様な占い師のところに行って、なんか色々聞いてくるのだ。
一回、知人からクソほど当たるけど、占ってもらえる人と、そうでない人がいる占い師というのを紹介して貰った。それも、断られて見てもらえないとかじゃなく、物理的な事情により、なぜか占い師の人にたどり着かないんだそうだ。
そりゃすごいね。ということで、ワタシも一緒に行ってみることにした。
因みに、四柱推命とかそういうんじゃなくて、霊的なアレらしい。
亡くなった父のことで、とてつもなく後悔している事が一個あったので、どうしても聞いてみたかった。
恐山に行ってイタコに口寄せしてもらおうかと思ってたほどに気に病んでいたのだ。
死人には聞けないし、謝ることもできない。
占い師のお宅にお邪魔して、ワタシは初っ端、父のことを聞いてみた。
「そんなこと、お父さんは気にしてないから大丈夫」
とのことだった。
ほんとでも嘘でも、誰かにそう言って貰えたことで、ほっとして涙が出た。
なにせ、家族にも友達にも、相談出来なかったからだ。
ついでに、あなた、心配しなくても◯歳で、運命的な出会いをして◯歳で結婚するよ。とも言ってくれた。
え!?そうなんですか!?えへへ。と、照れ笑いしてはやうん年。
◯歳をとっくに超えてなお、未だに運命的な出会いはない。
まぁ、ワタシって、永遠の十六歳ですしね。
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