サイゴン動物園という夢の国総合テーマパーク。

文字数 788文字

ワタシは動物はそんなに好きじゃないのだが、なぜか動物園は好きだ。
動物園に行くと、ワタシだけは檻の向こうの動物と心が通い合うんじゃないか?(好きでもないのに)という妄想に取り憑かれるので、結構長い間、檻の前で粘る。
以前、大雨でガラガラなのをいいことに、雨宿りしていたゴリラと意思の疎通を図ろうと、三十分も粘ったことがある。
時々、ゴリラが「こいつアホかよ」みたいな目で見てくるのだ。
そんなゴリラと対峙しているワタシってなんなんだろう。。。。と冷静にならなければ、あと三十分は粘った筈だ。
ワタシは旅先でも気が向いたら動物園に行く。
妹の旦那が単身赴任の間にいっとこ。と、ベトナムに訪れた時も、動物園に連れて行ってもらった。
それがアジア最古の動物園、サイゴン動物園だ。
動物園とはいうが、覚えてる動物の展示はキリンとニシキヘビ(大量)とめちゃくちゃ肥えたカピバラみたいな体型のカワウソ(客が勝手にお菓子を投げ入れたりする)と、展示に侵入して餌を横取りする大きなドブネズミだけだが、池には巨大なラバーダック(ニセモノ)が居たり、ディズニー風イラストのアトラクションがあったり、なんならドクターフィッシュに足の掃除までして貰える、夢の国総合テーマパークだった。
食べ物も飲み物も売ってる(レストラン的なものがある)ので、一日中滞在できる。暑くなかったら。あと、トイレの状態に我慢出来たら。
そんな夢の国総合テーマパークだが、プロパガンダ展示物がちょいちょいあって、ああ、この国は社会主義国だったな。。。と急に現実に引き戻されるのだ。
緩急のハンパなさがクセになる。
因みにサイゴン動物園の花形は、ホワイトタイガーだ。
ところがワタシが行った日は偶然、展示がお休みだったようで、見られなかった。

悔しいので撮ってきたルソーが描いたんかと見まごうホワイトタイガーの絵。
もしまた行く機会があれば、ぜひ行きたい。
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