通販プロ2級の実力

文字数 780文字

以前からサイドゴアブーツが欲しかったのだが、なかなか買うには至らずにいた。
先日セールでデザインが型落ちというブーツが30%オフになっていたので、これええだん!と張り切って購入した。
ワタシは靴もだいたい通販だ。
欲しいデザインの靴を探し歩くより、通販で探す方が早いからだ。
通販プロ2級なので失敗しない。
通販もプロ2級になったら、靴ぐらいでは失敗しない。
で、そのブーツが昨日到着した。
防水仕様の革だから、雨の日だって靴下が濡れて不快な気分にならずに済む。
すぐ履きたがるワタシはぱんぱんに浮腫んだ足を早速ブーツに突っ込んでみた。
なんと言う事でしょう。
ジャストフィットだ。
これは良いぞ!と母に自慢するつもりで
「見て、どう?」
とお披露目したところ
「それ、合皮?」
と途端に疑われたのだ。
失礼な。
いや、別に合皮が悪いわけじゃないのだが、合皮を疑った理由をワタシは長年の経験から察知したのだ。
伊達にうん十年一緒に生活していない。
「え?ブーツに見えへん?」
合皮かどうかという質問の答えとしては、全く不正解なワタシの逆質問だが、決して間違いじゃないのだ。
「それ合皮?」の裏には「それ本当にブーツ?雨靴(レインブーツ)じゃないの?」という真意が隠れている。
「そんなことないけど。。。」
母は言い淀んだ。
思ってるやん絶対。
雨靴だと。
雨靴だと思ってるって言ったら、ワタシが怒るかも知れないから、そんな事ないけどって言ってる言い方じゃないのか。
「すごいあったかいって書いてた(レビューに)し、雪の上も平気で歩けるらしい」
と言ってみたが雪の上を歩く予定は皆無だ。
大阪はそもそもめったに雪が降らない。
そうだとしても、ワタシはこのブーツを気に行っているので、全く失敗ではない。
例え雨靴っぽ。。。と思われたとしても、ワタシが気に入っているのだから、失敗じゃない。
その前向きさこそが、プロ2級の実力だ。
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