東京旅行の心残り

文字数 687文字

緊急事態宣言が解除されたばっかりの頃、妹と姪っ子の三人で東京に旅行に出かけた。
その旅行で物凄い心残りがある。
十年ほど前は、付き合いのあった友人が杉並区の、高円寺に近いとこに住んでたのもあって、当時は三か月に一回東京に遊びに行ってた。
友人のホームなので、高円寺駅周辺にいる事が多かったから、ワタシは高円寺が好きだ。そこしかよく知らない。というのもあると思うけど。
東京に暮らすなら、絶対高円寺周辺に住もうと思ってるくらいだ。
お年寄りも多いので下町感もあり、懐かしさがある一方、若者も多くて新しいものもある。
一言で言うと、エモい。
妹が古着を買いたいと言うので、十年ぶりに高円寺を訪れた。
高円寺と言えば、古着屋と阿波踊りだ。
阿波踊りは見たことないけど、阿波踊りサブレは大好きだ。
が、阿波踊りサブレのパン屋さんを見つけられなくて、買えなかったのだ。
サブレなら鳩があるだろ。と思うだろうが、鳩サブレはそもそも東京じゃない。
神奈川?だったような気がする。
東京土産は比較的洒落てて美味しいものが多いが、ワタシは断然、阿波踊りサブレだ。
人に東京土産だよって、阿波踊りサブレもらったら、めちゃくちゃ盛り上がる。恐らく。
それが買えなかったことが、とにかく心残りだ。
そう言えば、その友人のお婆さんの実家は昔から新宿で宿を経営していたそうで、宿は再開発のために手放したが、まだお婆さんの家は新宿駅の近所にあった。
時々終電を逃したりすると、その家に泊まる友人が
「新宿は人が住むとこじゃ無いね」
と言ったのが、かっこよすぎて忘れられない。
新宿を知ってる人じゃないと言えない。
いつかどっかで使おうと思ってる。

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