趣味はあった方がいい

スマホでYouTubeの動画を一日中垂れ流し、見事にどうしようもない休日を過ごしてきたワタシなので、無職になった途端、平日もそれをしている廃人だ。
主にワタシが観ているのは、馬の蹄を削る動画と、なんの役にも立たなさそうなライフハック系動画と、オカルト系動画だ。
中でも、何の役にも立たなさそうなライフハック系動画閲覧歴は5、6年になるけど、一回も役立ったことがない。あれは、多分、「くっだらねぇ……。」と思いながら、ただ眺めるだけの動画だと思う。
休日や無職になった時、こんなくだらない一日を過ごすくらいなので、ワタシは無趣味だ。
そもそも家が好きなので、昨今流行りのキャンプなんかには行く気にもならないのだが、父が健在だった頃は、時々、バーベキューなどに家族で行った。
中学生の頃はキャンプにも行かされた。(強制)
昔は今みたいにグランピングなんてなかったし、今みたいにトイレが綺麗なキャンプ場などなかったので、トイレに行くのも死物狂いだった。
トイレだけは夜通し灯りがつきっぱなしなので、とにかく虫が集まってくる。
四方を壁に囲まれたトイレの中は、虫地獄と化し、いつ剥き出しの尻に飛びかかってくるか分からない恐怖で出る物も出ない。
誰かに見られるかも知れない危険を犯したとしても、草むらで用を足す方がマシだとすら思えるほどだった。
そんなトラウマ体験のおかげで、ワタシは無趣味なのだ。多分。
無職になった時の為に、趣味は作っておいた方がいい。