一生に一回は食べておきたい。

文字数 856文字

ワタシはアメリカ映画やドラマを見て育ったので、子供の頃はアメリカ文化に異常な憧れがあった。
前世がアメリカ人だったんかと思うくらいだ。
絶対違うと思うけど。
今はそうでもない。映画は好きだけど。
そんなワタシが一生に一回は絶対食べようと決めてたのが、ミートボールスパゲッティーと、四角い紙箱に入った中華料理のテイクアウトとテレビディナーだ。
アメリカの映画やドラマには、これでもかという程登場するメニューだ。
ミートボールスパゲッティーは、作れそうなので、どうでもいい感じもあるけど、中華のテイクアウトとテレビディナーは、絶対に死ぬまでに食べなきゃいけない。というか食べないことには死ねないくらいの気持ちが、今でもある。
みんなも食べてみたい筈だ。知らんけど。
紙箱に入った麺みたいなの。
逆に、一個だけ絶対食べないな。と思ってたのがピーナッツ&ジェリーサンドだ。
ピーナッツバターと苺ジャムをパンで挟むだけの食べ物で、これも定番だ。
ピーナッツバターと苺ジャム?
オエエエエエ。
とずっと思っていた。失礼ながら。
ある日、お腹が空いたのでなんか食べよう。と冷蔵庫を開けたら、ピーナッツバター(ガチのヤツ)と苺ジャムと食パンしかないという嘘みたいなことが起きた。
両者が同時に存在するのは、我が家では非常に珍しい。
普段、パンに塗るもんはバターかマーガリンしか買わないからだ。
あまりにお腹が空いていたので、絶対食べないと思っていた、ピーナッツ&ジェリーサンドを食べてみることにしたのだ。
腹の減り具合もあったんだろうか、食べてみると意外にイケるではないか。
以来ワタシは、ピーナッツバターと苺ジャムが無くなるその日まで、朝ごはんとか昼ごはんとか隙あらば、ピーナッツ&ジェリーサンドを食べまくるという日々を過ごした。
人間ってどう転ぶか分からないので、食わず嫌いは良くないよね。というどうでもいい話です。
食べなきゃ死ねないミートボールスパゲッティーとテイクアウトの中華とテレビディナーは、まだ一回も食べたことがない。
いつか食べられる日が来るといいなぁ。
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