役に立たない

文字数 606文字

うっかり八兵衛がどれくらいうっかりなのか、そのあたりは詳しく知らないけど、絶対ワタシの方がうっかりしてるという気がする。
そのうっかり度たるや、自分でも呆れるほどだ。
そもそも子供の頃から良くお金を落とす子供だった。
なぜお金を落とすのか、その理由は全く解明されていないのだが、気付いたら手に持ってない。という感じなのだ。
そんなワタシが最もうっかりだと思ったエピソードといえば、封筒に入れた現金をATMの脇に置いて帰ったことだ。
三万円。
マジでアホだ。
ただ、日頃の行いが良すぎるお陰で、三万円は即座に帰ってくることになった。自画自賛。
奇特な人が、警察に届けてくれたのだ。
良い人だ。
それが何年か前の話だ。
で、先週、財布にキャッシュカードがないことに気付いた。
通勤途中のことだ。
変な汗が出た。
通勤前のアクシデントほど、精神をすり減らすものはない。
汗だくで、えら慌てのワタシを見て会社の人は、大丈夫!?とたいそう驚いていた。
結果的にキャッシュカードは見つかった。
ATMが無事に吸い込んでくれたのだ。
カードを再発行しないで済んだ。
で、その翌々日、今度は母が小銭入れごとキャッシュカードをどこかに紛失した。
親子で相当なうっかりだ。
うっかり八兵衛なら水戸光圀の役に立っているけど、ワタシと母は何の、誰の役にも立たない。
呆れるしかない。
案の定、妹には「しっかりして!!!」とめちゃくちゃ怒られた。
皆さんもうっかりには注意してください。
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