泉の広場の怖いおっさん

文字数 590文字

今日テレビで泉の広場の赤い服の女の事をやっていた。
大阪だと割と有名な話だ。
梅田の地下街にかつてあったのだ。
泉の広場っていうのが。
そこに赤い服の女が立っているという怪談だ。
泉の広場の真ん中には噴水があって、梅田で待ち合わせといえば、泉の広場だった。
待ち合わせスポットということで、人の流れもそこそこあるのに、なぜか辛気臭い雰囲気で、ワタシは好きな場所じゃなかった。
怪談も有名だけど、実は立ちんぼが多いのも有名な場所だ。
ワタシもああ、あの人はそうだろうな。という人を見たことがある。
職業差別をするつもりはないし、セックスワークの良し悪しについて何をいうつもりもないけど、汚れた靴と汚れた鞄で、生活に困窮していることは明かな女性だった。
それを見た時、悲しい気持ちになったものだ。
そんな昔の話じゃないから、なんだかなぁという感じだ。
赤い服の女のテレビを見ながら、以前勤めてた派遣先で知り合った派遣の子と、泉の広場の怪談を話してたところ、その子が「そう言えば!」と話始めたのを思い出した。
友達と泉の広場で待ち合わせしていた時に、一人のおっさんがよろよろと近づいてきて、その子に言ったそうだ。
「いくら?」
他人ごとだから、笑ってしまったワタシだが、さぞびっくりしたことだろう。
赤い服の女より、見境なく女性にそうやって声をかけるおっさんの方が怖ぐね?
と、テレビを見ながらぼやいた今日でありました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み