一筋縄ではいかない。

文字数 1,197文字

先日書いた、高齢の女性ホームレスの話だけど、結果、何も変わらなかった。
というのも、あっちこっちにメールしてみたが、警察に連絡する、役所を本人に案内する。というどちらかしかないということだったのだ。
いくつかは返事もない。
ホームレス支援をしているNPO法人に問い合わせしたけど、特に何かできるわけでもないらしい。
市の巡回相談窓口に連絡を入れたことは、無駄にはなってないと思うという話だった。
結局、自分で声を掛けた。
勇気がいるよ、結構。
今日の話だ。
で、どうなったかっていうと、めちゃくちゃ不審がられて、無言のまま逃げられた。
あちらの気持ちを考えれば、まあ当然かも知れない。
急に人に声を掛けられたらビックリする。
役所の支援窓口の連絡先を書いたメモと、テレホンカードを渡そうと思ったのだ。
実は前日にコンビニで買った食べ物と飲み物をもって行ったのだが、寝ていたので声を掛けずに置いて帰ってきた。
だけど、自分じゃどうにもならないというのがわかったので、思い切って警察に連絡することにした。
話ができる状態じゃなかったし、まさか追いかけてって捕まえるわけにもいかない。そんなことしたら、ワタシが犯罪者になるからだ。
そしたら警察の方でも、何回か声を掛けてるそうで、女性は話しかけると物凄く怒るらしい。
長い路上生活で精神を病む人というのはある程度いるから、女性もそうかも知れない。
警察の話では一応、食事はしているらしく、そこは確認をとっているんだそうだ。
無責任かも知れないけど、警察の目が届いており、食事も取れているということがわかったことで、少し肩の荷が降りた気がする。
本人が保護を求めてない(精神的な障害については考慮されてるとも思わないけど)ので、見守るしかない。
保護を求めてないんじゃなくて、もうそこまで行ってしまったら、話をすることすら難しい。
そういう人たちは、自ら助けを求めることもないんだろう。
ホームレス支援の難しさを身をもって知った。
結局、女性は移動しない限り、ずっとあの辺りに居続けることになる。
だけど、毎日の通勤で通る道なので、今後も様子だけは遠くから見守ることにした。
一応市の巡回相談窓口には連絡したし、あとはもうなる様にしかならない。
ただ一個、ものすごく腹がたったのは、支援の窓口は誰にでも開かれてるものじゃないっていうことだ。
自分で調べて、自分で出向く人にしか開かれてないというのを知った。
基本的に訪問や巡回はしないそうだ。
知らなきゃどうしようもないし、そこにたどり着けない人は取りこぼされるということだ。
なんだかなぁ。。。
ほんと、なんだかなぁだ。
生活に困ったら、とりあえず役所の窓口に行くといいと思う。
家賃を貸してくれたり、補助してくれたり、お金を一時的に貸してくれる仕組みもあるようだ。
一回落ちたら、立て直すのは全然楽じゃない。
そうなる前に、助けを求めてください。
と、その様に思います。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み