そしてなにも思い出せない。

文字数 862文字

人間は5人/㎡で強烈にストレスを感じる。
とニュースで言っていた。
ワタシはそれ以下でも強烈なストレスを感ずる。
半径一メートル以内に他人がいることにめちゃくちゃストレスを感じるのだ。
なんか昔、そんなボーカロイドの歌があったような気がして調べたけど、似てるだけで内容は全然違った。
ワタシはボーカロイドに関心はないのだが、昔、カーナビの点検業務をしていた頃に、偶然CDが中に入っていたのだ。
一回聴いた程度で何年も覚えてる癖に、何故か、去年読んだ本の事は忘れてしまっている。
凄い。
先日、9歳の姪っ子から「そして誰もいなくなった」ってどんな話なん?と聞かれたのだ。
どこでアガサクリスティーの噂を聞いたのかが気になるところだ。
ともかくワタシはこの「そして誰も居なくなった」を去年読んだ。
おっそ!!!という意見はスルーだ。
それなのに、ワタシは姪っ子に
「えー……あー……、そうやなぁ……みんな死ぬ話?」
と答えたのだ。
すっかり丸ごと忘れている。
最初の電車(汽車?)に乗ってるとこは覚えてるし、島に行くのも覚えてるが、それ以外を忘れているのだ!!!!!!
確かにみんな死んだから間違いでもない。
間違いでもないが、正確に物語を伝えられていない。
多分、ワタシの脳みそが、これは覚えておかなくてもいい情報。と処理したのだ。
確かに覚えてなくてもいいのだが、関心のないボカロの歌を覚えてる方が、ワタシにとってはどうでもええ!という感じだ。
というかどっちもどっちでもいい。
どっちでもいいけど、あまりにアホっぽいので、姪っ子には「アガサクリスティーは小学生向けの本でも出版されてるから、図書の時間に読んでご覧」と、もっともらしい事を言っておいた。
小学生のころ、図書の時間にコナンドイルとかアガサクリスティを読んだのだ。こう見えて。
賢い人と思われたかったのかも知れない。
理由がだいぶアホだし、全然賢くない人間になってしまった。
まあ、どっちにしても半径一メートル以内に他人がいることにストレスを感ずるので、ワタシは可能な限り、混雑するところには行かない様にしている。
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