第388話 瞑想をしていると

文字数 679文字

 自然と繋がる気がする。外の自然でない、内の自然。
 だって全く、こちらの意思と関係なく心臓は動き、呼吸は繰り返し、血は巡っているんだから。
 ずっと瞑想していると、感動を覚える時がある。すごいなぁ、身体…。
 心にも、ちょっと注意してみる。こいつもやたら動いている。その速さは、たぶん心臓や呼吸の比ではない。めまぐるしい。すごい速さで心は動いてる。
 その心を見つめる自分がいる。その心を見つめる自分を見つめる自分がいる。その自分を… とキリがなくなる気もする。で、心を見つめる自分と、その自分を見つめる自分、心と自分を見つめる自分、と三つぐらいでいいかな、という感じでいる。もっと外側にも自分がいそうで、そんな時はそのまま「いそう」な感じのままに任せている。

 と、わけのわからないことを書いているが、こんな感じがぼくの瞑想の風景だ。できれば一日中やっていたいが、それはムリだ。ずっとあぐらをかいて姿勢を正し、動かずにいる、これはとんでもないことだ。
 なるべく長くできるようになりたい。呼吸を基本に。
 何でもない、当たり前のことなのだが。意識の置き場、いのち… 何か、繋がっていく気がする。何なんだろう、これは? と思う自分をそのまま見つめ、とにかく静かな気持ちで。
 理屈の要らない自己分析か。分析なども要らない。ただ、見つめる、見てるだけ。
 何を見ているのか? べつに、それをわかろうともしない。
 内と外、外と内、まだそんな境界がありそうなものが、内も外もなくなって、宇宙みたいなものと繋がっていく気がする。できれば長く続けたい。この世には時間というものがある。
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