第362話 赤ちゃんの微笑

文字数 421文字

 スーパーマーケットへ。
 エレベーターに乗って下降する。
 若めのお母さん、片手に買い物かごにいっぱいの荷物、片手に二人が乗れるタテ型ベビーカー。大変そうだ、重そうだ。
 一階に到着、「開」ボタンを押しながら、「どうぞ」
「あ、すいません」みたいにお母さん。
 バックから出て行くベビーカー。
 何となく見ると、奥に乗っていた女の子はキョロキョロしていたが、手前にいた生後三ヵ月?ぐらいの男の子はこっちを見ていた。眼が合ったので、ちょっと笑ってお辞儀をしたら、なんとその子もニコニコしてお辞儀をした!
 なんという可愛さ… しかもジッとこっちを見て、眼を合わせながら。
 思わず本気で笑った。すると、その子もまた笑った。声は立てずに。
 もう一度、うなずいて笑うと… またその子もうなずいて笑った!
 バイバイ、と小さく手を振ってみた。ちょうどベビーカー、方向転換するところだった。
 いやしかし、あんな可愛い、素敵な微笑。
 久しぶりに見た… いや、マイッタ。
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