第２５２話　私の中の「正しさ」

正義？

「義」、そんなもんは無いな。

正しさ、だ。

私の中の正しさにしか過ぎないが

私には、私の中の「人間」に対する、「こうするべき」というものがある

たぶん、それは自分に対しても強いている

ソクラテスの「ダイモーン」みたいなものがある

「ダイモーン」は彼に「～をするな」と命じた、ソクラテスはその声を聞き

その声に従って、あの裁判にも出頭した

今まで、あの声に従って、悪いことはなかったから。

だから彼はあの不当な判決にも従った。つまり、何も悪いことをしていないのに、理不尽な死刑の判決に従ったのだ。

「～するな」という声。

「～せよ」とは違う。

ちょっと、これは考える必要がある。

かなり時間がかかるだろうが

「するな」と「せよ」

留めておきたい、心だか頭に