第376話 マインドフルネス

文字数 688文字

 いい加減なものだ、僕のは。
 どっかの企業が社員に施すような能力発揮のためでない。能力なんて知れている、何千年掛かったって人間が見る、知る世界、似たようなものだ。退化、進化、同じようなものだ。人間の範疇を越えることはどうしたって出来ない。越えようとも思わない。
 音楽聴きながらやっている。モーツァルトだとハマりすぎる。で、ボブ・ディランとか、その辺。
 結跏趺坐は、あやしいながら出来るようになった。背筋もピンとする。呼吸がし易い。
 ブッダはとにかく時間があればこの瞑想をやっていたそうだから、とにかくやってみる。気持ちも落ち着く。
 自分の内に、もう答はある。何も考えることもない。考えたいなら考えろ。苦しみたいなら苦しめ。好きでやっていることだ。自分で好きで苦しんでいる、このことを自覚する人は少ない。誰かのせいにしたり、自分は苦しみたくないとか言う。勝手に言わせておけ。

 なにがいいたかったんだっけ。ああそうだ、結跏趺坐。30分位が限界か。慣れだ、慣れ。姿勢をよくして、呼吸みつめたりソッポむいたり。でもなんか気持ちいいんだよな、これ。
 そんなにモノを食べなくてもいい気がしてくるし、とにかく楽しい、やっている時が。
 終われば終わったで、楽しい。なぜか充実した気分。
 なんにも要らんのだよな、あ、音楽は要る。そのうち音楽も要らなくなればいいと思う。
 いやあ、この身体と、音楽があるだけでよかったんだなあ!
 特にモノは要らなかったんだな。水とコーヒー、ご飯と味噌汁は食べたりする。
 で、なんかこんなことを書いている時も楽しいな。楽しいことに、理由なんかないんだよな、そもそも。
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