第242話 ともだち

文字数 395文字

 今回、ちょっと面白いなぁと思ったことがあるので、それを書いてみようと思う。

 板橋の家をおいとまする時、喪服と靴を甥の部屋に置かせてもらった。「奈良では使わないんですか」と兄。「友達、いないから」と私。すると、「あ、おんなじだ」と兄。

 帰りの新幹線で姪にメールして、返信をもらった。その中に、「父はあまり親しい友達もいないので…」みたいなことが書かれてあって、そのあと、「わたしもそうだけど、笑」みたいにあった。

 それから元妻にもメールした。会いたいね、みたいに私が書いた。俺、友達いないから、とも書いて。

 そしたら、「うん、会いたいと思うけどなかなか自由な時間がなくて」みたいに彼女。そして「うん、わたしも友達いない、笑」。

 帰宅して、今一緒に住んでいるパートナーにこの話をした。「みんな、友達、いないみたいだよ」と。

「わたしもいないなぁ」と彼女。

 なんだか、可笑しくなって、笑い合った。
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