第202話 ネットに書くことの運命?

文字数 366文字

 と書いて、何もそれはネットに限るまい、と思った。

 時間は常に流れるものだから、と書いて、何もそれは時間に限るまい、と思った。

 吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」は今も読まれているらしい。
 その時かぎりのものでなく、たえず読まれ続けるものはある。
 ひと昔前は、倉田百三の「出家とその弟子」がそうだったらしいが、今はどうなのだろう。

 しかしネットに書いた過去のものが、小説であれブログであれ、読まれるということは、なかなか少ないらしい。
「最新のもの」が優先される。それはどうも確かなことらしい。

 書いていても、それは実感する。自分が、どこにも留まらない、落ち葉にもなれないことを痛感する。落ち葉に失礼だ。

 もちろん自分が、そんな読まれないものを書いている自覚もある。
 しかし、だからこそ、読まれれば嬉しさも倍加する。

 刹那をおもう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み