第143話

文字数 423文字

 政治と宗教の結びつき。
 もしかしたら、太古の昔から、あったのかもしれない。

 為政者、権力者は、民をまとめようとする。
 その際、宗教は、利用するに値する、利用せずにはいられない、欠かせぬ、なくてはならぬ、巨大な傘になり得るのではないか。
 某国の、一国の(あるじ)たる(おさ)は、〇〇教で民を傘下にまとめた。
 また別の国の首長は、××教で。
 やがて、宗教戦争。
 国家間に、それは収まらない。
 一国の中、「宗派」なるものがあちこちにできあがり、
 こっちが真だ、そっちが嘘だと言い合って
 一国の中でも、宗教戦争。

 信じる心、何かを信じたいとする心は何なのか。
 弱い心も、強い心も、ないのに。
 形のない心に、鎧を被せたり、矛や盾を持たせたり。

 それを言葉にして、攻撃したり、ほんとに身体を攻撃したり。
 民は、何を守ろうとしていたのか。
 上位の者は、何を守ろうとしていたのか。

 国、国境なんかが無くなったとしても
 個人個人のあいだに、諍いがあったら、
 結局何も変わらない
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