第41話
文字数 627文字
中途半端に肩先までまっすぐ伸びた髪の毛は、しばらく切っていないのか毛先がバラバラだ。ハネているところもある。切った当初はそれほど悪いスタイルではなかっただろうが、今現在はまりあを野暮ったくみせていることこの上ない。さらには髪の色も上茶谷からみたらツッコミどころ満載だ。セルフカラーをしているのかもしれないが、色がマダラに入っていてなおかつ褪色しオレンジがかっているから、どうも一昔まえのような印象になってしまう。
髪の毛はもうすこし短くしてパーマをかけて大きめのウェーブをつけ柔らかな印象にすればいい。カラーはまりあの肌に映えて、会社でも問題にならないだろう濃い目のミルクティー色が似合うだろう。所々にハイライトをいれたら立体感もでる。上茶谷は仕事の時のように、冷静に頭のなかでイメージを組み立てる。
「あのう……」
頭が仕事モードになっていた上茶谷はまりあの呼びかけにハッとした。
「何か難しいことを考えてます?」
心配そうにみてくるまりあをみて、上茶谷は寄せていた眉を解いて微笑んだ。
「ぜんぜん。それよりまりあ、髪の毛を切るっていってなかった?」
さり気なくそう切り出してみると、まりあが食いついてきた。
「そうなんです! いま美容室難民で。それで教えてもらったお店のホームページでダイゴさんに予約いれようとしたら、もういっぱいだったんです。ダイゴさん、めちゃくちゃ人気あるんですね。まあ、そんなこんなでどうしようかなって思っているところで止まってます」
髪の毛はもうすこし短くしてパーマをかけて大きめのウェーブをつけ柔らかな印象にすればいい。カラーはまりあの肌に映えて、会社でも問題にならないだろう濃い目のミルクティー色が似合うだろう。所々にハイライトをいれたら立体感もでる。上茶谷は仕事の時のように、冷静に頭のなかでイメージを組み立てる。
「あのう……」
頭が仕事モードになっていた上茶谷はまりあの呼びかけにハッとした。
「何か難しいことを考えてます?」
心配そうにみてくるまりあをみて、上茶谷は寄せていた眉を解いて微笑んだ。
「ぜんぜん。それよりまりあ、髪の毛を切るっていってなかった?」
さり気なくそう切り出してみると、まりあが食いついてきた。
「そうなんです! いま美容室難民で。それで教えてもらったお店のホームページでダイゴさんに予約いれようとしたら、もういっぱいだったんです。ダイゴさん、めちゃくちゃ人気あるんですね。まあ、そんなこんなでどうしようかなって思っているところで止まってます」