「愛は勝つ」 KAN

文字数 907文字

<タイトル>

愛は勝つ

https://www.youtube.com/watch?v=-eQcHcINM2M

<収録アルバム>

野球選手が夢だった。

<アーティスト>

KAN

<解説>

 まことに僭越ながら、KANさんの追悼回とさせていただきます。

 最近、追悼回が多いような気もいたしますが、それだけ時間が経過しているということなのかもしれません。

 「愛は勝つ」は言わずと知れた名曲で、カラオケなどでも人気のナンバーですが、はじめはアルバム「野球選手が夢だった。」のひとつの楽曲でした。

 しかしラジオで人気を博し、山田邦子さんがMCのテレビ番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」でヘビーローテーションされ、一気に国民的応援ソングとして迎え入れられました。

 さまざまな方が動いたこともあり、のちにシングルカットもされております。

 子どものころあの「替え歌」のコーナーが大好きで、夢中で見ていた記憶があります。

 当時としてはまだ新しい試みだったようで、賛否両論もあったようです。

 現在ではこういった「セルフパロディ」は当たり前になっていますが、それだけ斬新な挑戦をしていたのだと思います。

 肝心の楽曲について、わたしごときがいまさら言うまでもないのですが、良い意味でストレートかつわかりやすい歌詞、そして巧みな転調を用いたコード進行など、KANさんでなければ生み出すことのかなわなかったナンバーであることは言うまでもありません。

 この曲に励まされたり勇気をもらったという方もまた、十や二十ではきかないと思います。

 KANさんは旅立たれてしまわれましたが、その音楽はこのあとも多くの人を救いつづけるでしょう。

 これもいつもの言い回しであり、おセンチだと思われてしまうかもしれません。

 しかしながら、これこそが表現の本懐とするところなのではないかと、いつもながら考える次第です。

 詩人は倒れて歌は残るって、素敵じゃありませんか。

 Spotifyでは発見できませんでしたが、YouTubeでは公式配信をされているようです。

 心が折れそうになったときは、またKANさんの助けを借りたいところです。

 ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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