「ヴェロニカ」　エルヴィス・コステロ

＜タイトル＞

ヴェロニカ

＜収録アルバム＞

スパイク

＜アーティスト＞

エルヴィス・コステロ

＜解説＞

　イングランドのミュージシャン・作曲家・プロデューサーであるエルヴィス・コステロが、１９８９年に発表した楽曲です。

　ポール・マッカートニーとの共作であり、コステロさんとしては初の全米チャート（ビルボード）でトップ２０入りを果たしています。

　日本でもCMなどで頻繁に流されたので、ご記憶の方もいらっしゃると思います。

　聴いた感じは軽快なロックナンバーですが、歌詞の内容は記憶を失ってしまった老婦を題材としています。

　そのモデルはコステロさん本人のおばあさまであり、アルツハイマー型認知症に蝕まれていく様子からインスピレーションを得たのだとか。

　孫としてよりそう気持ちから制作されたのかもしれませんね。

　ミュージックビデオでは老人ホームで人生の最後を送る老婦の姿が描写され、とぎれとぎれになっていく記憶の中から、彼女の思い出がよみがえるという内容になっております。

　この演出は胸を締めつけられますし、コステロさんの複雑な胸中が投影されているのではないでしょうか。

　ただ音楽を聴いているだけではわからないことも多いようです。

　いずれにせよ心を揺さぶられる名曲のひとつでしょう。