「ハンガリー舞曲 第5番」 ブラームス

文字数 1,070文字

<タイトル>

ハンガリー舞曲 第5番 ト短調(ピアノ連弾原曲は嬰ヘ短調)

<作曲者(編曲者)>

ヨハネス・ブラームス

<おすすめ盤>

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(パーロウ版)

https://www.youtube.com/watch?v=Tl7N45cEuVw

https://open.spotify.com/intl-ja/track/2JqhjGKU7gSZlHxwXYUzX4?si=064dce63b5ad46e3

<解説>

 ドイツの作曲家ブラームスの全部で21曲ある「ハンガリー舞曲」の中で、もっともポピュラーなナンバーです。

 テレビなどのメディアでも頻繁に使用されますし、ゲーム音楽でのアレンジも多いです。

 個人的にはやはりというか「パロディウス」シリーズですね。

 チャルダッシュという音楽形式によっており、ゆるやかなラッサン(ラッシュ)と急速なフリスカ(フリッシュ)の2部構成になっております。

 作曲の経緯としては、ブラームスがまだ10代の若者だったころ、ハンガリー出身のヴァイオリニストであるエドゥアルト・レメーニの伴奏担当として演奏旅行し、そこでジプシー(ロマ)の音楽を教えられたことがきっかけとなります。

 彼は耳にしたいくつかの旋律をピアノ連弾曲にアレンジし、これが爆発的な大ヒットとなったのです。

 しかしこれを快く思わなかったレメーニは、「盗作である」と断じてブラームスを訴訟しました。

 結果として、「作曲ではなく編曲(アレンジ)である」として、ブラームスが勝訴したのです。

 ドヴォルザークの「新世界」もそうでしたが、創作にはこういう問題がつきまとうようですね。

 有名になるとは、そういうことなのかもしれません。

 上記のとおり正確には「編曲」となるわけですが、今日では一般にも「ブラームスの作曲」と認知されている点がなんともややこしいですね。

 とにかく音楽なのだから、楽しめばいいじゃんとも思ってしまいますが。

 オーケストラ編曲版もいくつか存在するのですが、ここでは自分の初体験となったカラヤン盤(パーロウ版)を紹介しておきます。

 先生はこの録音にずいぶん満足されたようで、生涯再録音はしなかったとのことです。

 ただしカラヤンの場合は選集としての収録になりますので、もし全集をまとめて鑑賞したいのであれば、たとえばアバド&ウィーン・フィルなどがよいかもしれません。

 有名曲ですので、決して悪い意味ではなく、聴きやすい一曲となっております。

 例によって音楽アプリや動画サイトなどでどうぞ。
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