「ペトルーシュカ」 ストラヴィンスキー

文字数 863文字

<タイトル>

バレエ音楽 「ペトルーシュカ」

<作曲者>

イーゴリ・ストラヴィンスキー

<おすすめ音源>

アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
フランクフルト放送交響楽団

https://www.youtube.com/watch?v=Fzp89DVuUlI

<解説>

 「火の鳥」「春の祭典」と並ぶ、ストラヴィンスキーのいわゆる「三大バレエ音楽」のひとつです。

 作曲者自身がピアノ編曲もしており、こちらは「のだめカンタービレ」でも使用されました。

 ピアノ版は演奏者泣かせの難曲としてしられております。

 音楽プロデューサーであるセルゲイ・ディアギレフのバレエ団、バレエ・リュスのために書かれ、1910年から1911年にかけて作曲されました。

 実際の公演は芳しくなく、のちにウィーンで公演された際も評価はいまいちだったそうです。

 その後ストラヴィンスキーはこの曲を何度か演奏会用に改訂し、今日ではコンサートで欠かせないオーケストラ曲のひとつとなっております。

 バレエのあらすじはピノキオに似ていて、命を吹きこまれた人形のペトルーシュカ(ピョートルの愛称)が、人間に恋をするも失恋し、挙句は恋敵の手にかかって殺害されてしまう内容です。

 この生々しさが不評の原因だとされていますが、人間の都合で存在をもてあそばれる彼に、どこか感情移入してしまうところがあります。

 ストラヴィンスキーはその部分を伝えたかったようにも考えてしまうのですが……

 当時のエンターテインメントとしてはウケが悪かったのかもしれませんが、その普遍性は現代にも通ずるものがあるように感じます。

 おすすめは最近よく視聴しているオロスコ=エストラーダさんのライブ動画を選んでみました。

 フランクフルト放送交響楽団の公式チャンネルからになります。

 音だけで聴くのも良いですが、実際に映像で見るとまた印象が違ってきますね。

 ペトルーシュカの「人生」を想像しながら鑑賞してみると、さらに楽しめるかもしれません。

 「春の祭典」を聴きまくって、ちょっと一息つきたいなと思ったときなどにぜひ。
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