「英雄ポロネーズ」 ショパン

文字数 584文字

<タイトル>

ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 「英雄」

<作曲者>

フレデリック・ショパン

<おすすめ盤>

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

ドイツ・グラモフォン(レーベル)

<解説>

 1842年に作曲され、翌年に出版された、言わずと知れたショパンの傑作です。

 技巧を必要とするにもかかわらず音楽は美しくダイナミック、あらゆる要素を含んでいるあたりが名曲たるゆえんかと思います。

 ポロネーズはポーランドの民族舞踊ですが、それをこのように落とし込む先生の手腕にはただただ脱帽です。

 有名な主題は聴いていてとにかく熱くなりますし、中間部ではどこかグロテスクな伴奏の上にやはり美しいテーマが乗っかってきます。

 この「デケデケ」というリズムもポーランドに由来するものなのかもしれませんが、よくこんなフレーズを思いつくものだと舌を巻きます。

 ここの左手は死ぬほど難しいらしいですね。

 自分はコンサートで何度か「英雄」を聴いたことがあるのですが、観客のみなさんがもううれしそうにしているので、こちらまでほっこりとしてしまいます。

 さまざまなメディアでも使用されますが、それも名曲たる証左かもしれません。

 おすすめは自分の初体験であるアルゲリッチ先生の録音ですが、そうそうはずれのある曲ではないと思うので、手に取りやすいものをぜひ。

 ショパン先生の魂の叫びに、体を震わさずにはいられません。
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