「ブードゥー・チャイルド」 ジミ・ヘンドリックス

文字数 816文字

<タイトル>

ブードゥー・チャイルド(スライト・リターン)

<収録アルバム>

エレクトリック・レディランド

<アーティスト>

ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

<解説>

 ジミ・ヘンドリックスと言えば、通称「ジミヘン」として日本でもなじみのある方だと思います。

 天才の名を欲しいままにしたような数々のエピソードや、エキセントリックな風貌もあいまって、「名前は知っている」という人も少なくないでしょう。

 今回紹介させていただく「ブードゥー・チャイルド」について、結局「チャイル」なのか「チャイルド」なのか、よくわからないという問題があると思います。

 曲自体は有名ですので、聴けば「ああ、これか」となるかもしれません。

 最初のテイクが「ブードゥー・チャイル」であり、その2テイク目が「ブードゥー・チャイルド(スライト・リターン)」だということです。

 テイクは実に8にまでおよび、最終的にアルバムへ収録されたのは、その最終テイクになります。

 発表は1970年10月23日ですが、そのおよそ一か月前の9月18日に、ジミヘンは滞在先のロンドンのホテルで急逝しています。

 イギリスではシングルカットもされ、当時全英チャートで1位を記録しました。

 彼はギターの音を変化させる「エフェクター」という機器のマニア、というかほとんど「フェチ」に近かったような印象を受けます。

 もちろん表現者という意味合いでですが、この曲でもエフェクトへの追及は顕著に表れています。

 出だしの部分が特に知られており、スティーブン・セガール主演の映画「沈黙の艦隊」や、テレビ番組「堂本剛の正直しんどい」のタイトルコールとしても使用されています。

 こんな音を思いつくのは彼だけではないかと思ってしまいますし、それだけものすごい個性の持ち主だったのでしょう。

 ベストアルバムにはたいてい入っていますし、いまではサブスクでも聴けるので、この独特の「音」を味わってみてはいかがでしょうか。
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