「マダム・エドワルダ」 人間椅子

文字数 372文字

<タイトル>

マダム・エドワルダ

<収録アルバム>

怪談 そして死とエロス

<アーティスト>

人間椅子

<解説>

 人間椅子の19枚目のアルバムから、タイトルはジョルジュ・バタイユの短編小説に由来します。

 楽曲のベースとなるイメージはキング・クリムゾンだと思いますが、和嶋さんはそれを徹底的に咀嚼し、自分の世界観へ落とし込んでいます。

 長いキャリアに裏打ちされた、円熟の書法を見て取ることができるでしょう。

 歌詞の世界観は乱歩がもっとも近いイメージですが、本の虫である彼が、その人生の中で築き上げた精神世界の、ひとつの結晶であるようにも感じます。

 アルバムの最後に来るナンバーであり、結びとしては文句なしの一曲と言えます。

 作品の濃度という意味でも、人間椅子の全楽曲の中でも、特筆するべき一曲だと思います。

 この濃厚な世界観をぜひ、味わっていただきたいです。
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