「交響曲 第40番」 モーツァルト

文字数 821文字

<タイトル>

交響曲 第40番 ト短調 K.550

<作曲者>

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

<おすすめ盤>

カール・ベーム(指揮)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



ブルーノ・ワルター(指揮)

コロンビア交響楽団

<解説>

 モーツァルトのあまりにも有名な交響曲で、おそらくどなたでも一度は耳にしたことがあるかと思います。

 彼の交響曲の中で短調の作品は二つしかなく、しかもどちらもト短調になります。

 この第40番ともうひとつは、映画「アマデウス」で衝撃的な使われ方をした第25番ですね。

 ト短調はモーツァルトにとっての「宿命の調」であるとも言われます。

 とにかく四の五の言わずに聴いてくださいとしか言いようのない傑作になっております。

 わたしの解説などむしろ無粋でしょう。

 個人的な体験ではありますが、孤独だった少年時代のわたしを慰めてくれた一曲がこのナンバーであり、当時のわたしにとってモーツァルトは「ヒーロー」でした。

 ずっと昔の人なのに、後世の人間を救済しつづけているあたりが、表現とはかくやと申し上げるしかありますまい。

 わたしもかくありたいものですが、まあ無理ゲーですな(汗)

 おすすめは最初の一枚となったベーム&ベルリン・フィルの録音です。

 ベームの同曲であれば、一般のファンにはウィーン・フィルとの音源のほうが名高いようですが、やはりはじめに聴いたものがしっくりきます。

 ベルリン・フィルとは交響曲全集を出していて、その中の一枚になります。

 もうひとつはやはりというか、ワルターの録音になります。

 モーツァルトのシンフォニーを紹介するときに、ワルターは見過ごせませんわな。

 劇薬のようなシャープさと重厚さです。

 いろいろな音源を聴いていても、結局は戻ってくるホームというか。

 どちらも捨てがたいです。

 ほかにも名演であればいくらでもあるので、手に取りやすいものをぜひ。

 本当に感動したときは形容が不可能になる感覚を得るかと思います。
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