「エロトマニア」 ドリーム・シアター

文字数 780文字

<タイトル>

エロトマニア

<収録アルバム>

アウェイク

<アーティスト>

ドリーム・シアター

<解説>

 アメリカのプログレッシブ・メタルバンド、ドリーム・シアターの3rdアルバム「アウェイク」の4曲目として収録されている、インスト・ナンバーの傑作です。

 インストとはインストゥルメンタル、つまり楽器のみでヴォーカルの入っていない楽曲の意味になります。

 はじめの三曲が終わったあとの小休止的なポジションですが、それにしてはヘビーすぎる気もします。

 最初の和音からして、心をがっつりとつかまれてしまうでしょう。

 ドリーム・シアターのインスト曲と言えば、1stアルバム所収の「ザ・YTSEジャム」がありますが、それを高次元なレベルでアップグレードしたような印象を受けます。

 「恋愛妄想」の名を冠したこの曲は、アルバムのコンセプトと密接に合致しているようで、胸が熱くなってしまいます。

 この「アウェイク」自体が、2ndアルバム「イメージズ・アンド・ワーズ」のアンサー・アルバムであるともされ、前作がライトな作りであるのに対し、こちらは一転してダークな雰囲気や内容となっています。

 「アウェイク」はとっつきこそよいとは言えませんが、聴けば聴くほど病みつきになる、スルメのようなアルバムです。

 同バンドの暗部を支えているようにも感じ、ファンは特別に愛している印象を受けます。

 創立メンバーのひとりであるキーボードのケヴィン・ムーアは、このアルバムの収録を最後に脱退しています。

 個人的には、彼とドラムのマイク・ポートノイ、そしてライトな方向性を持つギターのジョン・ペトルーシ、この三人が作り出す絶妙な世界観が大好きです。

 あまりわがままは言いたくありませんが……

 敬遠するファンも少なくないようですが、文句なしの傑作ですので、アルバムごとまとめて鑑賞するのも、一興であると言えます。
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