「泥棒かささぎ」 ロッシーニ

文字数 485文字

<タイトル>

歌劇「泥棒かささぎ」

<作曲者>

ジョアキーノ・ロッシーニ

<おすすめCD>

モントリオール交響楽団
シャルル・デュトワ(指揮)
デッカ(レーベル)

<解説>

 序曲だけが有名ですが、オペラの内容はだいたい以下のとおりです。

 かさかぎという鳥が、お金持ちの屋敷から大切な銀の食器を盗んだが、メイドがやったのだと濡れ衣を着せられる。

 メイドはあわや処刑させる寸前にまで追いつめられたが、誤解が解け、ハッピーエンド。

 けっこう、こわい筋書きなのですね。

 序曲の出だしのドラムロールは、「さあさあ、これから処刑がはじまるよ」という、大衆の好奇心をあおる描写にも聞こえ、ここにロッシーニの心理的なテクニック、あるいは彼自身の「闇」がうかがえます。

 村上春樹さんの小説「ねじまき鳥クロニクル」でも印象的に使用され、スタンリー・キューブリック監督の映画「時計仕掛けのオレンジ」の乱闘シーンでの使われ方も、絶妙なチョイスでした。

 ロッシーニはクラッシック作曲家の中でも珍しい「ネアカ」タイプですので、単純に聴いていて楽しくなります。
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