「ラジオ・スターの悲劇」 バグルス

文字数 641文字

<タイトル>

ラジオ・スターの悲劇

<原題>

Video Killed The Radio Star

<アーティスト>

バグルス

<解説>

 1979年にイギリスのニュー・ウェイブ・グループであるバグルスが発表したナンバーで、数々のチャートで1位を記録したバンドの代表曲です。

 メディアでもしばしば使用されますから、聴いたことがある方も多いでしょう。

 歌詞の内容は、テレビの登場によって活動の場を奪われたラジオの黄金時代を賛美するものになっております。

 ニュー・ウェイブというのは1970年代後半から、1980年代前半にかけて流行したロックの一ジャンルで、シンセサイザーを導入しているのが大きな特徴でしょうか。

 それによりこれまでのパンクやロックンロールは否定される傾向になりましたから、テレビとラジオの関係にも似ていて、いろいろと複雑な楽曲のように感じます。

 合いの手で入る「おーわ、おーわ」という声が印象的で、サビの部分が延々と続いたのちに静かにフェードアウトしていく演出が、まるで「ラジオは消えていくんだ」と伝えたいように聞こえ、なんだか切なくなります。

 現状ではテレビは衰退をたどり、再びラジオの時代が来ているとも言われます。

 かつてのラジオ・スターやバグルスのメンバーの胸中はいかばかりでしょうか。

 時代の流れというのは残酷ですが、いっぽうで興味深いものがありますね。

 音楽自体はポップなので、さっぱりしたいときなどにいいかもしれません。

 短い楽曲の中に悲喜こもごもの詰まった名曲です。
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