「スター・ウォーズ」 ジョン・ウィリアムズ

文字数 737文字

<タイトル>

スター・ウォーズ

<作曲者>

ジョン・ウィリアムズ

<解説>

 言わずと知れた映画音楽の大家ジョン・ウィリアムズの代表曲です。

 説明不要な名曲群がひしめいています。

 「スター・ウォーズ」の音楽において特徴的なことのひとつは、ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーが考案した「ライト・モティーフ」という手法を巧みに用いているという点です。

 要するに各キャラクターにテーマとなるフレーズを与えるやり方で、現在ではゲーム音楽などでも当たり前に使用されます。

 当該映画であればたとえば、アナキン・スカイウォーカーの心が揺らぐシーンでは、ダース・ベイダーのテーマ(帝国の進軍)を挿入するなどが挙げられます。

 ワーグナーはそもそも、舞台を見ていなくとも何が起こっているのかがわかるよう、この手法を考案したとのことです。

 それがいまにも受け継がれているわけですから、なんだか感動的ですね。

 これを発展させたのが後輩であるリヒャルト・シュトラウスで、彼はオペラを可能なかぎり「わかりやすく」見せるよう、徹底的に研究を重ねました。

 これらのエッセンスを踏襲したのが、神童と呼ばれたエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトという作曲家です。

 彼はのちにアメリカへと渡り、その弟子筋に当たるのがジョン・ウィリアムズというわけです。

 偉大な先達の魂を継承していると言っては大げさかもしれませんが、彼は見事に先輩たちの業績をみずからの音楽に爆縮しているということです。

 くどくどと語ってしまいましたが、これほどのヒットメーカーはそうはいないでしょう。

 音源はそれこそ山のようにありますから、手の届きやすいものをぜひ。

 動画サイトにも、ジョン・ウィリアムズみずからタクトを取った映像がたくさんあります。
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