「蛭田博士の発明」 人間椅子

文字数 545文字

<タイトル>

蛭田博士(ひるたはかせ)の発明

<収録アルバム>

怪人二十面相

<アーティスト>

人間椅子

<解説>

 人間椅子さんの9枚目のアルバム「怪人二十面相」からの一曲で、ファンの間では「隠れ名曲」と言われているようです。

 歌唱はベースの鈴木研一さんによるもので、その内容は「博士の作った魔人が街へ出て大暴れをする」という内容のストーリーになっています。

 このアルバム自体が江戸川乱歩の世界観を独自に落とし込んだ物語仕立ての作品、いわゆる「コンセプト・アルバム」として作られております。

 乱歩先生が好きな方ならハマってしまうかもしれません。

 「蛭田博士」はいかにもなリリックながら、それとは裏腹に「魔人」に対してどこか滑稽さやあわれみさえ感じてしまうところが興味深いです。

 「夜と悪夢の帰納法」というフレーズが登場しますが、よくもこんな表現を思いつくものだとうならされるばかりです。

 ジャケットのアートワークは「黄金の夜明け」や「踊る一寸法師」も手がけられた漫画家の大越孝太郎さんによるものです。

 まさにこのアルバムにぴったりくるすばらしいものですので、こちらも楽しみの一つにしたいところです。

 コンセプト・アルバムということもあり、ハマると一気に聴きとおしてしまうことうけあいです。

 夜のお供にいかがでしょうか。
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