「弦楽のためのアダージョ」 バーバー

文字数 647文字

<タイトル>

弦楽のためのアダージョ

<作曲者>

サミュエル・バーバー

<おすすめCD>

レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
ソニー・ミュージック(レーベル)

<解説>

 アメリカの作曲家であるバーバーが、自身の書いた弦楽四重奏曲の第2楽章を、弦楽合奏のために編曲した作品です。

 初演はアルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団によっておこなわれました。

 アメリカではジョン・F・ケネディ元大統領の葬儀で使用され、有名になりました。

 悲痛でありながら美しいメロディもあいまって、それを転機に死者を(いた)む音楽というイメージが定着していった形です。

 しかしながら作曲者バーバー本人は、「そういう意図で作曲したのではない」と、あまりよくは捉えていなかったようです。

 バーバーには悪いですが、追悼の音楽として、この曲にまさるものはないのではないでしょうか。

 このように作曲者の意図とは無関係の解釈が取られることは、音楽ではよくあることだと思います。

 作曲者がこの世を去っても、その音楽により、救済を与えられる人間が存在するという事実も含めて。

 おすすめは同じアメリカの指揮者バーンスタインの有名な録音です。

 この曲を得意とした彼だけに、込めた気持ちは強いのではないでしょうか。

 感情の起伏が激しい指揮者ですから、それが苦手な方もいらしゃるかもしれません。

 どっぷりと音楽につかりたいという方は、ぜひ。
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