「スティル・オブ・ザ・ナイト」 ホワイトスネイク

文字数 754文字

<タイトル>

スティル・オブ・ザ・ナイト

<収録アルバム>

ホワイトスネイク(邦題:サーペンス・アルバム<白蛇の紋章>)

<アーティスト>

ホワイトスネイク

<解説>

 イングランド出身のヴォーカリストであるデイヴィッド・カヴァデールを中心に結成されたハードロック・バンドの7thアルバムから。

 カヴァデールさんといえば、ディープ・パープルの「バーン(邦題:紫の炎)」を歌った人として認識している方も少なくないでしょう。

 ディープ・パープル解散後に、自身のバンドを作るべく、ホワイトスネイクを結成した形です。

 しかし、メンバー内のもめごとや家族・自身のご病気など、苦しい期間が長く続きました。

 この「サーペンス・アルバム」が大ヒットし、やっと光が見えた感じですが、批評家から「レッド・ツェッペリンを真似ている」など、あらぬ攻撃を受けたりもしました。

 今回紹介させていただく「スティル・オブ・ザ・ナイト」は、10分近い大曲ながら、壮大な世界観を持っていて、どこか切なくなるナンバーです。

 それはあたかも、カヴァデールさんが向き合ってきた「夜」を投影しているような……

 ジョン・サイクスのギターがとにかくかっこよく、オーケストラを思わせるシンセサイザーが泣かせます。

 これほど芸術性のあるロックもなかなかないと思います。

 個人的には一度だけですが、来日ライブに参加したことがあります。

 カヴァデールさんはとにかく笑顔で、パフォーマンスからこれまでの苦労がにじみ出てくるのですが、彼はそれをプラスに表現しているように見受けました。

 本当に、音楽をするのが好きで仕方がない人なんだろうなあと、落涙を禁じえませんでした。

 すばらしいバンドがあったものです。
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