「ロミオとジュリエット」 チャイコフスキー

文字数 778文字

<タイトル>

幻想序曲「ロミオとジュリエット」

<作曲者>

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

<おすすめCD>

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ドイツ・グラモフォン(レーベル)

<解説>

 ロシアの作曲家チャイコフスキーの「最初の傑作」とも呼ばれる演奏会用序曲です。

 タイトルのとおり、イギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピアの有名な戯曲が題材になっています。

 実質的に「交響詩」なのですが、チャイコフスキーが「交響詩」という名前やその音楽的な考え方を嫌っていたため、「幻想序曲」と名づけられたと、一般的な解説書には書かれることが多いです。

 中間部における嵐のように激動する部分は圧巻であり、ここだけテレビなどで編集されて流されることもあるくらいです。

 おそらく、モンタギュー家とキャピュレット家の対立を描写しているのでしょう。

 そして次に顔を出す主題の美しさといったら。

 こちらはたぶん、ロミオとジュリエットのラブラブを表現しているのだと思いますが、クラシック音楽でも屈指のメロディ・メーカーであるチャイコフスキーの本領発揮といえます。

 これらのテーマが最後の最後に絡み合うところが、また最高ですね。

 頭の固い連中からはけちょんけちょんにこき下ろされた彼ですが、現代に生きるわれわれにとってはマーベラスなごちそうといえます。

 これでメシ3杯はいけます(笑)

 おすすめしたのは、チャイコフスキーを好んで録音したカラヤン先生のものです。

 チャイコフスキーの音楽のたいていはカラヤンで聴いたからという理由ですが、先生のチャイコフスキーで外れに出会った試しがないので、入門にもよいかと思われます。

 あま~いケーキを食べるような時間をぜひご堪能ください。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み