「アイーダ」 ヴェルディ

文字数 792文字

<タイトル>

歌劇「アイーダ」

<作曲者>

ジュゼッペ・ヴェルディ

<解説>

 イタリア・オペラの王様ヴェルディの代表作のひとつで、彼の創作活動の中では比較的後期に書かれたものです。

 第2幕の「凱旋行進曲」が特に有名でしょう。

 サッカーなどでよく使用される楽曲ですので、ごぞんじの方も多いと思います。

 「スエズ運河の開通を記念して作曲された」と解説されることもありますが、実際には時期的にズレており、いまではこのエピソードは正確ではないと言われます。

 いずれにせよ、エジプトとエチオピアを舞台にした壮大かつスペクタクルな「ご当地オペラ」です。

 あらすじはエジプトの英雄ラダメスとエチオピアの王女アイーダの悲恋を描いた物語になります。

 オチは絶望的に見えますが、バッドエンドであるいっぽう、あるいは二人にとって悲願が成就したようにも取れます。

 これは興味深いですね。

 音楽理論はわかりませんが、いかにもエジプトっぽいフレーズがふんだんに使用され、劇的な名アリアや合唱曲も豊富です。

 冒頭で歌われるラダメスの「清きアイーダ」も特に人気のナンバーですね。

 名曲だけに名盤も山のようにあり、あえておすすめは指定しませんでした。

 カラヤンは数種録音していますし、アバド、ジュリーニ、シノーポリなど、数えきれません。

 イタリアものだからイタリア人演奏家とは言いませんが、やはり同郷の作曲家を取りあつかうときのアーティストは気合が入るようです。

 全4幕でそれなりの長さがありますので、有名な部分だけ取り出して聴いてみるのもありでしょう。

 音源はもちろんですが、せっかくなので映像でも触れたいところです。

 くだんの「凱旋行進曲」のシーンは、演出家によってさまざまな表現が存在するので、ここだけを見比べてみるもの面白いでしょう。

 夜の憩いの時間をぜいたくに使うために、オペラは素敵な選択肢のひとつかもしれません。
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