「九相図のスキャット」 人間椅子

文字数 717文字

<タイトル>

九相図(くそうず)のスキャット

<収録アルバム>

頽廃芸術展(たいはいげいじゅつてん)

<アーティスト>

人間椅子

<解説>

 久しぶりに人間椅子の楽曲からの紹介になります。

 7枚目のアルバムである「頽廃芸術展」に収録されている「九相図のスキャット」というナンバーです。

 アルバムのタイトルには元ネタがあるのですが、時勢的にここに書くことはためらわれるので、興味がおありの方は調べてみてください。

 楽曲のほうの元ネタは不明ですが、「九相図」とは仏教絵画に由来し、人間の肉体が朽ちていく様子を、段階に分けて描写する考え方だそうです。

 いかにも人間椅子が好みそうなネタですね(コラ)

 インスピレーション元としてファンの間では、江戸川乱歩や夢野久作の作品が挙げられているようです。

 このアルバムはプログレ色の強いものになっており、シンセサイザーでオーケストレーションも添えられています。

 「ちゅう、ちゅるっ」という和嶋さんのスキャット、そしてバックで呪文のように九相図を唱える鈴木さんのヴォーカルが楽しめます。

 スルメのようなナンバーであり、あとからジワジワと来て、何度でも聴きたくなってしまいます。

 バンドの変遷でいうと中期あたりの作品になりますが、このころは冬の時代であり、お手製のスタジオに録音機器を搬入し、CDを手作りしたりもしていました。

 その苦節を経ていまのバズりがあるわけですから、人間の人生なんてわからないものです。

 メジャーデビューから30年を迎え、さらに数年が経過しました。

 自分もそれくらいはがんばりたいですね。

 もつかどうかは別として(汗)

 とにかく、方向性を模索している感はあるものの、アルバム自体がすばらしい内容になっていますので、よろしければぜひ。
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