「うるわしいサラセンの庭で」 ヴェルディ

文字数 844文字

<タイトル>

アリア「うるわしいサラセンの庭で」 ~ 歌劇「ドン・カルロ」第2幕から

<作曲者>

ジュゼッペ・ヴェルディ

<おすすめCD>

グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団および合唱団

サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)

デッカ(レーベル)

<解説>

 イタリア・オペラの王様、ジュゼッペ・ヴェルディの後期の大作オペラから。

 フランスでの初演に向け作曲されたため、フランス語のイントネーションにマッチされているように作られているのですが、今回ご紹介させていただくショルティ盤は、のちにイタリア語版として再構成されたものです。

 フランス語版との差異もかなりあって、ファンの間でも議論されるところですが、こういうのは楽しんだもの勝ちですね。

 「うるわしいサラセンの庭で」は、ヒロインに嫉妬(しっと)の炎を燃やす恋敵(こいがたき)のエーボリ公女が、初登場するとき自己紹介がてら歌うアリアです。

 「アラブの国に、こんなおとぎ話があるんだよ」というような内容になります。

 ヴェルディのオペラは全部聴いたのですが(クラヲタにとってこういうのは「根性」の世界なのです)、いちばん好きなアリアですね。

 キャッチーですし、聴き手を飽きさせない工夫が()らされています。

 長いですが、聴きごたえのあるオペラです。

 ところで、「著作権」の原形を考えたのは、一説にはヴェルディだともいわれます。

 イタリア・オペラの先輩であるガエターノ・ドニゼッティが、すばらしい才能を持つ作曲家であったのにもかかわらず、極貧(ごくひん)のうちに世を去ったのを(かんが)みて、思いついたのだとか。

 その制度を使い、現在でいう高齢者福祉施設の原形も作りました。

 現代人は足を向けて寝ることのできない人なんですね、ヴェルディ先生(汗)

 著作権があるおかげで、困っている方もいらっしゃるようですけれども……
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