「剣士の入場」 フチーク

文字数 948文字

<タイトル>

行進曲「剣士の入場」 作品68

<作曲者>

ユリウス・フチーク

<おすすめ盤>

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル

https://www.youtube.com/watch?v=YyYXvG038dE

https://open.spotify.com/intl-ja/track/2x0iD3KWQJq42iizPCMg3e?si=3b53f5bf86e540e5

<解説>

 チェコの作曲家フチークが1897年に書いた、吹奏楽のためのマーチ(行進曲)です。

 翻訳として正確には「剣闘士」となり、英語にすると「グラディエーター」となります。

 映画のタイトルとして覚えている方もいらっしゃるでしょう。

 まさにというか、フチークは皇帝ネロ時代におけるローマ帝国をイメージして作曲したそうです。

 コロッセオに入場するグラディエーターの様子を想起する名曲と言えます。

 しかしどこかおどけた曲調から、現在にいたるまで世界各地のサーカスにおいて、ピエロの入場テーマとして使用されているんだとか。

 それがフチークの名声を世界的なものにしているという点が、なんだか皮肉にも感じ取れます。

 彼は軍楽隊の指揮者もやっており、マーチのほか数多くのポルカやワルツを作曲したことから、アメリカのマーチ王スーザからあやかり、「ボヘミアのスーザ」とも称されました。

 以前紹介した「ボギー大佐」のアルフォードは、「イギリスのスーザ」でしたね。

 「剣士の入場」はフチークの代表曲ですが、これを書いていてほかの曲も聴きたくなってまいりました。

 ちなみにこの曲は、コナミのシューティングゲーム「セクシー・パロディウス」における銭湯ステージのボス「トートー・ペンギン」のBGMとしてアレンジもされております。

 戦闘と銭湯をかけたとか?(ないか)

 おすすめの音源はアメリカの指揮者フィリップ・ジョーンズによる有名なブラス・アンサンブルの録音です。

 フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのアルバムには、いずれも聴いたことがあるマーチばかりがこれでもかと収録されています。

 この際がっつりマーチでウキウキも悪くないでしょう。

 「剣士の入場」は音楽アプリや動画サイトで公式配信されておりますので、ドライブミュージックなどにぜひ。
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