「冬の旅」 シューベルト

文字数 726文字

<タイトル>

歌曲集「冬の旅」 作品89 D.911

<作曲者>

フランツ・シューベルト

<おすすめ音源>

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

https://open.spotify.com/intl-ja/album/0wsBKU48AU8Cg8MGLbNXEA?si=QBBfnDlZQ6i4mvn18fsPdg

<解説>

 「冬の旅」はシューベルトが作曲した全24曲からなる歌曲集で、全体はひとつのストーリーになっております。

 1827年に書かれ、原詩は1823年に作曲された「美しき水車小屋の娘」と同じく、ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーによります。

 こちらも有名な歌曲集ですね。

 クラシックファンからは「究極の失恋ソング」「最強の鬱ソング」などとも呼ばれることがあります。

 「失恋した若い芸術家が当てもなく放浪し、最終的には世捨て人のようになってしまう」という漫画のような内容からです。

 一見バッドエンドですが、取りようによってはハッピーエンドにも感じるところが興味深いですね。

 その男は良きにつけ悪しきにつけ、よりどころとなる場所を見つけたのですから。

 ポピュラーなのは第5曲「菩提樹」であり、リサイタルなどでも単独で演奏される人気曲です。

 今回おすすめするのはバリトンの神さまフィッシャー=ディースカウと、いまではすっかり重鎮になった感のある若き日のポリーニによる伴奏です。

 この組み合わせは実にレアですので、ぜひ耳にしていただきたいところですね。

 歌曲であると同時に、器楽曲としても楽しめそうな名盤です。

 ネットに対訳があると思いますので、気になった方はそれを見ながら鑑賞されてはいかがでしょうか。
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