「ローマの謝肉祭」 ベルリオーズ

文字数 664文字

<タイトル>

序曲「ローマの謝肉祭」 作品9

<作曲者>

エクトール・ベルリオーズ

<解説>

 フランスの作曲家ベルリオーズによるオーケストラ曲であり、彼の代表曲「幻想交響曲」と並んで、演奏される頻度の多いコンサートピースのひとつです。

 「序曲」とは言っても、オペラや劇音楽のために書かれたものではなく、はじめから単独のナンバーとして作曲されました。

 1838年に初演されたオペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」が、力作だったのにもかかわらず大失敗に終わり、この曲に愛着を持っていたベルリオーズは、作中のフレーズの断片をつなぎあわせ、「ローマの謝肉祭」を書いたのです。

 タイトルはオペラの中の同名の主題から名づけられました。

 彼としては珍しくというか、ネアカな感じの楽曲になります。

 10程度の長さですが、とにかくアイデアの塊だったベルリオーズのことですから、飽きさせるということはしないよう計算された作りになっています。

 「落ち着け」と言いたくなるようなせわしなさは、いかにも彼っぽいですね。

 ベルリオーズ特有の三連符を多用した音型も、ぞんぶんに楽しめます。

 この曲でずっこけるようなまずい演奏には出会ったことがないので、おすすめ盤は特に指定しないでおきます。

 ただ、個人的によく見ているフランクフルト放送交響楽団のチャンネルがあり、「ローマの謝肉祭」も投稿されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

 音だけでも音楽はよいですが、映像つきも捨てがたいですよね。

 ハイテンションな音楽で気分を上げたいときなどにいかがでしょうか。
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