「牧神の午後への前奏曲」 ドビュッシー

文字数 476文字

<タイトル>

牧神(ぼくしん)の午後への前奏曲

<作曲者>

クロード・ドビュッシー

<解説>

 フランスの作曲家ドビュッシーがおよそ2年がかりで創作した楽曲であり、彼の出世作となっています。

 ドビュッシーが敬愛していた詩人マラルメの「牧神の午後」からインスピレーションを得て作曲されており、ギリシャ神話に登場する牧神パンの笛の象徴としてフルートが使用されます。

 作中ではその旋律が印象的に活躍する形です。

 自分がこの曲を知ったのは、子どものころ北杜夫さんのエッセイを読んだときで、小説「幽霊」のテーマ曲的にあつかわれていると聞き、すぐさまCDを買い求めた記憶があります。

 「幽霊」も北さんの出世作のひとつですから、興味深い一致です。

 マラルメの世界観を投影したかのような傑作で、10分程度ある音楽ですが、タイトルどおり穏やかな昼下がりにピッタリのナンバーです。

 おすすめは特に指定しないでおきますが、人気のオーケストラ曲だけにたくさんの名演が存在しますので、手に取りやすいものから入るのがよいと思います。

 のんびりしたい気分のときにかけると、至福の時間をもたらせてくれます。
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