「ピアノ協奏曲 第1番」 チャイコフスキー

文字数 759文字

<タイトル>

ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23

<作曲者>

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

<おすすめ盤>

スヴァトフラフ・リヒテル(ピアノ)

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

ウィーン交響楽団

<解説>

 チャイコフスキーの楽曲にはとにかく有名なものが多いですが、このピアノ協奏曲第1番の出だしもそのひとつでしょう。

 かといって続きが面白くないとかそういうわけではなく、むしろ聴けば聴くほど味の出る音楽になっております。

 この曲の作曲には有名なエピソードがあるので、ごぞんじの方もいらっしゃるかもしれません。

 1874年に完成されたのですが、チャイコフスキーを見出したともいえる音楽家ニコライ・ルービンシュタインからけちょんけちょんに酷評され、「演奏不可能」とまで言われたそうです。

 しかしながら翌年にアメリカで初演され、たいへんな好評をもって迎えられたのです。

 彼の音楽はアメリカで特に人気があるそうですが、この壮麗でゴージャスな感じ、なによりもわかりやすさが受けるのかもしれません。

 のっけからホルンによる有名な旋律でメロメロになります。

 ブラームスのピアノ協奏曲第2番もそう呼ばれますが、この曲もある種「ピアノ独奏つき交響曲」と言えそうです。

 ニコライが否定したのは、その点についてなのかも。

 とにかく時間のあるときにがっつりと聴きたい傑作ナンバーです。

 おすすめはリヒテルとカラヤンによるやはり有名な録音になります。

 「大木をなぎ倒すよう」と揶揄までされたリヒテルのピアニズムが楽しめます。

 音の洪水に良い意味でぶん殴られている感覚がたまりません。

 「指揮者は俺なんだぞ?」感が漂うカラヤンの棒にもしびれることうけあいです。

 名曲だけに音源はいくらでもあるので、ぜひとも動画サイトや音楽アプリなどでどうぞ。
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