「ピアノ協奏曲 第3番」 ベートーヴェン

文字数 865文字

<タイトル>

ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37

<作曲者>

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

<おすすめ音源>

アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
ウィーン交響楽団

https://open.spotify.com/intl-ja/album/5h3qHurCLgKJ2BWBPAUXN1?si=TE9sWxPARPCSALt_dqquZg

<解説>

 今回紹介するこの第3番は、ベートーヴェンが書いたピアノ協奏曲の中で、唯一短調になっております。

 彼のキャリアの中ではほぼ中期あたりの作品に属し、この辺から「ザ・ベートーヴェン」な雰囲気になってくる感じです。

 ピアノ・パートの完成が演奏会に間に合わず、ぶっつけ本番でほとんど即興で演奏されたんだとか。

 さすが先生らしいチート・エピソードですね。

 この曲には個人的な思い出があり、クラシックを聴きはじめた中学生のころ、地元で開催されたコンサートで演奏されたんです。

 親に頼みこんでチケットを購入してもらい、亡祖父の運転する軽トラックで送迎してもらいました。

 当時わたしくらいの子どもがクラシックの演奏会へ来るのは珍しかったらしく、となり座っていたご婦人からキャンディをいただいたりもしました。

 演目はウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲、そしてこのコンチェルトを挟んだのち、チャイコフスキーの交響曲第5番だったと思いました(第4番だったかもしれません)。

 何せ初めての体験でしたので、とても興味深く鑑賞しました。

 途中でちょっと寝てしまいましたが(笑)

 特にもこの曲の第3楽章のメロディが印象に残り、のちにCDを購入した流れです。

 とっつきは難しいかもしれませんが、聴けば聴くほどに味の出る名曲になっております。

 おすすめするのは第5番「皇帝」の回と同じく、完璧主義者で知られたミケランジェリさんのライブです。

 ジュリーニさんの伴奏も重厚でしみわたります。

 思い出の記憶もあいまって、取り出すといまだ深い感慨にふけってしまうナンバーです。
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