「オッフェルトリウム」 グバイドゥーリナ

文字数 639文字

<タイトル>

ヴァイオリン協奏曲「オッフェルトリウム」

<作曲者>

ソフィア・グバイドゥーリナ

<おすすめCD>

ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
シャルル・デュトワ(指揮)
ボストン交響楽団
ドイツ・グラモフォン(レーベル)

<解説>

 旧ソ連のタタール自治共和国(現在のロシア連邦タタールスタン共和国)出身の女性作曲家グバイドゥーリナが、名ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルの委嘱(いしょく)を受け作曲した、ヴァイオリンと大オーケストラのための音楽です。

 30分以上もある大曲ですが、これをきっかけに彼女は国際的な名声を得るにいたりました。

 大バッハ「音楽の捧げもの」の主題をメイン・テーマに()え、一様(いちよう)なテンポの中、静寂(せいじゃく)が続くかと思えばときに咆哮(ほうこう)し――と、延々(えんえん)と音楽が流れていきます。

 いわゆる現代音楽ですが、鑑賞自体はしやすい部類だと思います。

 前衛的(ぜんえいてき)な作風の彼女を案じたクレーメルが、擁護(ようご)する形で作曲されたという軌跡(きせき)があるからかもしれません。

 このあやしげな雰囲気は、一度ハマるとクセになります。

 CDはやはりクレーメルによるものを推薦しておきます。

 伴奏はデュトワ、オケはボストン響と、なかなか本格的です。

 最近はグバイドゥーリナの録音も少しずつですが増えてきているようで、一ファンとしてはうれしい限りです。
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