「衣装をつけろ」 レオンカヴァッロ

文字数 509文字

<タイトル>

アリア「衣装をつけろ」 ~ 歌劇「道化師」より

<作曲者>

ルッジェーロ・レオンカヴァッロ

<解説>

 歌劇「道化師」は作曲者レオンカヴァッロが、いまふうにいうと「作曲家としてプロ・デビューするための新人賞」に応募するため作曲した作品です。

 ヴェリズモ(現代主義)と呼ばれるオペラでは、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」と並び称されることの多い傑作ですが、こちらはより心理描写が濃厚に感じられます。

 くだんのアリア「衣装をつけろ」は、主人公である道化師のカニオが、「どんなにつらくとも、観客の前では仮面をつけなくてはならない」という趣旨を歌うもので、テレビのCMやドラマの劇中などでもときどき使用されますから、ごぞんじの方もいらっしゃるかもしれません。

 「俺は道化師だ!」と叫ぶ部分が、仕事としての道化師と、存在としての道化師の二重の意味に聞こえ、なんともいえない悲痛さがあります。

 オペラの抜粋CDや有名テノール歌手のベスト・アルバムなどには、たいてい収録される名曲ですが、さしあたってという方は、YouTubeなどの動画サイトを当たられるのが、よいかもしれません。
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