「ヴァイオリン協奏曲」 ブラームス

文字数 726文字

<タイトル>

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

<作曲者>

ヨハネス・ブラームス

<おすすめ盤>

クリスティアン・フェラス(ヴァイオリン)

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

<解説>

 ブラームスの手になるヴァイオリン協奏曲で、ベートーヴェン・メンデルスゾーン・チャイコフスキーのそれと合わせて、いわゆる「4大ヴァイオリン協奏曲」のひとつに数えあげられます。

 チャイコフスキーは外して「3大」にするファンの方もいらっしゃるようですが、そこにはあえて触れないでおきましょう。

 第1楽章だけで20分以上もあり、いかにもブラームスらしい荘厳な雰囲気のコンチェルトなのですが、少なくともこの曲にかぎっては、どこか華やかである印象を受けます。

 その証拠にというか、第3楽章では一転、うきうきする楽しい音楽へと変化します。

 NHKさまでかつて放送されていた番組「音楽ファンタジーゆめ」において、この楽章がアレンジされており、CGのペンギンがかわいかった記憶があります。

 おかたいイメージ(失礼!)のブラームス先生ですが、ときおりこういうキャッチーなメロディをぶっこんでくるのが憎いですね。

 おすすめはカラヤンの1960年代の録音で、フェラスがソリストの演奏です。

 過不足のない、しかしテクニカルな彼のヴァイオリンがカチっとくる名盤です。

 カラヤンはのちにアンネ=ゾフィー・ムターとも再録音しており、そちらのほうが好きな方もいらっしゃるでしょう。

 名曲だけに動画サイトにもたくさん音源が存在するようです。

 秋はとにかくブラームスがしみます。

 最近ヘビロテしているのですが、彼の音楽でどっぷりと「秋」を堪能するのも乙なものではないでしょうか。
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