「クラリネット協奏曲」 フィンジ

文字数 535文字

<タイトル>

クラリネット協奏曲 作品31

<作曲者>

ジェラルド・フィンジ

<おすすめCD>

ロバート・プレーン(クラリネット)
ハワード・グリフィス(指揮)
ノーザン・シンフォニア
NAXOS(レーベル)

<解説>

 イギリスの作曲家フィンジによるクラリネット協奏曲です。

 こんなにあま~い音楽が存在するのかと驚くほど、ロマンティックな曲です。

 フィンジはキャリアを築く過程で、イングランド民謡の研究を熱心にしていたようなので、その成果が反映されているのかもしれません。

 切ない第1楽章、静謐(せいひつ)な第2楽章、特に自分が好むのは、うってかわって明るく、勇気のわいてくる第3楽章です。

 中二くさい表現ですが、仲間とともに「さあ、行こうよ!」と(ちか)()っているような情景を想起します。

 戦争の勃発(ぼっぱつ)などにより、フィンジは大作曲家に「なりそこねた」人ともいわれるそうです。

 しかしながら、こんな名曲を残してくれたことには、感謝の念をいだくしかありません。

 おすすめしたのはナクソス盤ですが、カップリングの「5つのバガテル」「3つのモノローグ」「ロマンス」もすばらしい名曲ですので、ご機会にぜひ。
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